2009年6月19日金曜日

エコポイント交換商品リストの公表……またしても都会のナイーブなエコ市民のなけなしのお金はエネルギーをじゃぶじゃぶ浪費するイナカモン既得権集団に山分けされることとなった

まさに憂鬱になったこのニュース:
NHKニュース エコポイント交換 271品目: "省エネ家電を購入した場合に受け取れるエコポイントと交換できる商品が発表され、品目は経済への効果を重視して、デパートや地域の商店街などで使える商品券をはじめ、特産品や旅行券など、あわせて271件に上っています。"

なんでJRの切符や高速道路が対象になるのだ。この非常時、やたらに移動しないことこそエコだろうが。国産農産品や水産物が対象になったのも解せない。石油エネルギーを一番じゃぶじゃぶ浪費するのがこの種の産業だからだ(農水族が自分たちへの利益誘導を狙ってこね上げた「フード・マイレージ」とかいうアホな屁理屈は科学的に完全に否定されている。日本にとっては外国農水産物を輸入するのが一番合理的な省エネ対策であることが立証されているのだ)。

毎度のことながら、環境によかれと思って、なけなしのお金をエコ商品への支出に遣ったナイーブな都市消費者の善意は、完全に裏切られる結果となった。

地域振興にかかわる商品券も対象になっているが、大阪天神橋商店街は対象から外れたようだ。可哀想だが、大阪なんかの都会もんを助けることは、いくら彼らが不況で苦しんでいたとしても、政治権力を握る利権集団であるイナカモンの利益にはつながらないので、お呼びではないのだそうだ。

ニッポンの政治は、毎度のことながら、とても憂鬱になる。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

エコポイントを私も持っています。
どうも手続きにかかる手間ひまがエコでないようです。めんどくさい!ですが楽しみです。

散人さんのこのバラマキに対するナナメ読みにも感心します。

ところでいつもの「農業」に対するご意見、なるほどと思いますが散人さんの舌鋒は、政治家、農政に携わる役人、農村社会全体、農家、農民(は不動産としての田んぼの独占で強欲だ、また選挙の票を高く売りつけている)、あるいは国家予算が農村に厚すぎる等このどれでしょうか、全部ですか。
農産品輸入自由化したほうが、農業の活性化につながるとの前向きのご意見でしょうか。
あるいは、輸入の安い産品で都市生活者の生活が楽になるとのことでしょうか。

昔から「百姓」は殿様でも政治家でもがどう変わろうと土地にしがみついていますから、しぶといです。政権交代関係ないかもね。

一度聞いてみたかったことです。気を悪くしないでね。

Jun さんのコメント...

エコポイントもそうですけど、他にも今回の空前のばら撒きで、「疲弊した農家」とやらには何度もお金が振り込まれているみたいですよ。都市に住んでいる自分も疲弊してるんですけど、お金が振り込まれた記憶はないですね。私はどちらかと言えば「国内では農業にも競争がおこるべきだ」と主張するワタミの農業には多少は期待してますけどね。


http://www.watanabemiki.net/journal/post-130.html

”約1兆円の予算が付いた農林漁業分野。ワタミファームにも農地を借りているということで「訳のわからない」補助金が入ってくる。”


http://www.watanabemiki.net/journal/post-123.html

”ワタミグループは農業にも進出している。ワタミファームだ。ここに訳のわからないカネが入ってきた。二十万円程度だが、認定農業者をやっていると入るとのこと。当然、全国の農家にも配られているのだろう。究極のバラマキだと言わざるを得ない。”


http://www.watanabemiki.net/journal/post-118.html

”第2次補正予算で措置された水田フル活用交付金(10アール3000円の交付金)だ。
要するに定額給付金と同じ発想。水田さえ持っていれば"お小遣い"をあげようという程度にしか見えない(一農家で平均7~8万円の交付金という)。
日本の農業のグランドデザインをどう描こうか、働く人たちの雇用をどう守ろうか、根源的な理念・理想を全く感じさせない。
要は、「票を税金で買っているのか」と言われたら反論は出来るだろうか。
農業に関して言えば、減反政策についても思うことがある。これについては稿を改めたい。”

Unknown さんのコメント...

ワタミの社長はよくわかってますね。でも立場上あまりノーソンとケンカできない。圧力もかかるし。いつまで続くか。

このままじゃニッポンはどうなってしまうんだろう。おいらはどうせ死ぬからいいけど、若い世代が可哀想で可哀想で。

Jun さんのコメント...

丁度、今日の更新で減反政策に正面から反対していますね。あたりまえの話をしているだけですが。渡邊さんも、教育・農業・介護と規制が強く利権が渦巻いているところに次々と挑戦するのはとても立派ですが、そろそろ政治的に危ないような気がします。



「減反政策こそ国が国民のことを考えていない象徴」

http://www.watanabemiki.net/journal/post-143.html

”結局、減反政策とはなにか。
 国際的にも高価格の米価を維持し(高い米を国民に押しつけ)、結果的に9割の兼業農家を生き延びさせる政策だと言わざるをえない。”

Unknown さんのコメント...

>そろそろ政治的に危ないような気がします。

あいつら陰険だからな〜。ワタミをみんなで応援しましょう。